父と私と献血センターの看護師さん

父と私と献血センターの看護師さん

父と私と献血センターの看護師さん

私の父は献血が趣味で、かれこれ50年近く近くの献血センターへ通っています。

 

寡黙であまり喋らない父で、娘の私と2人きりで出掛けることなどありませんでした。

 

ところが私の16歳の誕生日の日、「一緒に献血行くか?」と部屋までやって来たのです。

 

いずれは行ってみようと思っていたので、着いて行ったのですが、その頃父が通っていた日赤の血液センターは病院の延長のような雰囲気で、16歳の誕生日にニコニコと出向くような場所ではなかったように思いました。

 

けれども近所の方とも挨拶程度しかしない父が、看護婦さんに「娘です。16になったので連れて来ました。」と紹介してくれ、「まぁ!おめでとうございます。◯◯さんのお嬢さんですって。」と他の看護師さんに更に紹介して頂き、献血と言う初めての経験を父と並んで出来たことで、とても印象深い誕生日になったのでした。

 

あれから20年、妊娠中と授乳中を除いては、私も献血に通っています。

 

時々血液が足りずにお電話を頂くこともあり、そうなると「行かなきゃ!」と思ってしまうところまで、父に似てきました。

 

先日は予約をしてから成分献血に出掛けたのですが、隣をみると父が座っていて2人で笑いました。

 

「そう言えば、16の誕生日の日に連れてったよなぁ?」と、父も印象深く覚えてくれていたのがとてもうれしかったです。

 

あの当時とは比べものにならないくらい、キレイになった献血ルームで、アイスクリームを2人で頂きながら、息子や娘が16歳になったら、私も連れて来ようかな?と思いました。


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